子どもの仕上げみがきのやり方【歯科衛生士さんに毎回ほめられる私が解説】
こんにちは。
着物ミニマリストやのまや(@yanosakamaya)です。
「子どもの虫歯は親の責任」
子をもつ親ならば、一度は耳にしたことがあるであろう言葉だと思います。
この言葉は、子供を虫歯にしてしまった親の責任を問うというものではなくて、子どもの歯を守れるのは親だけなのだから、その自覚を持ちましょうというのが本来の意味だと思います。
とはいえ、分かっていても仕上げ磨きが苦手だという親も数多くいると思います。
- きちんとみがけているか分からない
- 子どもが協力してくれない
- 泣いていやがる
などで困っているのかなと思います。
そこで今回は、歯科衛生士さんに毎回褒められる私が、仕上げみがきのコツや、協力してもらえる方法などを解説したいと思います。
親の姿勢
仕上げみがきの体勢
正座やあぐらで子供をひざまくらをしていませんか?
全然お話になりません!
ではどうするか。
寝かせみがきは正しい方法だと思います。
子どもはクッションか何かに寝かせて、親は正座でいいのですが、可能な限り体を折り曲げます。
みがく歯の場所によって座る位置も変えて、常にみがいている歯を目で確認できるようにします。
ひざまくらをしている状態だと、遠すぎて子どもの口を確認することができません。
知らず知らずのうちに、なんとなくカンでみがいている部分が出てきているはずです。
歯の観察をしながら実況
うちの子どもは、今にも抜けそうな歯があったり、新しい歯の萌出があったりで大忙しです。
「頑張って生えてきてるよ」とか「グラグラしてきてるね」などの声かけをして、自分の歯に関心を持ってもらうように促しています。
「あなたのため」ではなく「私の義務」
「あなたのため」とか「虫歯になったら困るでしょう?」では、先を想像する力が未熟な子供には、効果が薄いと思います。
歯痛にのたうち回って、そこではじめて困るからです。
ではどうするかというと「私の義務だから協力して」「協力してもらわないと困る」と言うことをおすすめします。
親への協力で動いてもらいます。
なんだかよく分からないけど、自分の親が困るのはいやだから協力しようと動いてくれるはずです。
具体的なやり方
一箇所を20回磨く
一箇所を20回を目安に磨きます。
一箇所とは…歯の表を一箇所、裏を一箇所という意味で言っています。臼歯に関しては噛み合わせ部分も一箇所です。
軽い力加減で小刻みに
150g〜200gくらいの軽い力加減で、小刻みに歯ブラシを動かします。
強い力で磨いてしまうと清掃効率も落ちてしまうし、子供も痛くて歯磨きをいやがってしまいます。
150g〜200gというがピンとこないですが、強い力でみがくとグニャグニャに曲がってしまうこちらのハブラシなら適切な圧でみがけます。
歯医者さんでも曲がる歯ブラシは購入できると思うので、聞いてみることをおすすめします。
歯ブラシの握り方は「ペングリップ」で
えんぴつを握るときのように歯ブラシを持つと良いと言われています。
「ペングリップ」で握ることで、150g〜200gくらいの力で磨くことができると思います。
下の前歯などは歯茎も薄いですから、親指と人差し指での2本でもいいくらいかもしれません。
歯の全面に歯ブラシが当たるように工夫をする
持ち方変えたり、当て方を変えたり、場合によっては持ち手を変えたりして、歯の全面に確実に当たるように工夫します。
「正しい歯の磨き方」
参考:LION
clinica.lion.co.jp
一筆書きで磨く
ランダムにめちゃくちゃに磨くのではなくて、一筆書きで磨くようにすることで、磨き残しのリスクが減ります。
デンタルフロスは必須
デンタルフロスはかならず通します。
歯ブラシだけだと、プラーク除去率が60%なのですが、デンタルフロスも併用することでプラーク除去率が80%にも上がると言われています。
また、デンタルフロスを通すことで虫歯の発見にも役にたちます。
デンタルフロスを通したときにひっかかる、糸が切れるということが続くときは歯医者さんに相談されることをおすすめします。
デンタルフロスには2種類あって、ホルダータイプとロールタイプがあります。
ホルダータイプが使いやすくておすすめです。
味付きのフロスもあります。
慣れている方であれば、ロールタイプの方がコスパが良いですね。
ワックスなしの方が清掃効率はいいです。
フロスが先?後?
答えはフロスが先です。フロスで歯間のプラークを清掃した後に、フッ素入りの歯磨きで磨くことで、効率よく歯間にもフッ素を行き渡らせることができます。
「歯ブラシとデンタルフロスどちらを先にするべき?」
参考:十日市場ファミリー歯科
慣れないうちは染め出し
口の中がピンクになるあれです。
仕上げ磨きに不安がある方は、染め出しをしてみることをおすすめします。
ネットでも手軽に買うことができるので、試してみてはいかがでしょうか。
テレビなどを見てもらいながら
じっと口を開けておくのは、子供にとってつまらないでしょうから、仕上げ磨きの間はテレビを観ていてもらうなどしておくといいと思います。
うちはゲームをしている間に仕上げ磨きをしています。
まとめ
いかがでしたか。
歯の健康は一生の問題ですから、子どもの未来を守ることにもなります。
守ってあげたいですよね。
☑しっかり目で見て磨く
☑「あなたのため」ではなく「親の義務」だから協力してもらう
☑一箇所につき20回磨く
☑「ペングリップ」で小刻みに磨く
☑一筆書きで磨く
☑デンタルフロスを使う
☑染め出しをする
これらを意識すると、あなたも歯科衛生士さんに褒めてもらえること間違いなしです!
定期検診は必須
プロの歯医医師さん、歯科衛生士さんにみてもらうのが一番大切です。
一緒に子どもの歯の健康を守る心強いパートナーです。しっかりタッグを組みましょう。
子どもの歯の健康を守れるのは親だけ
私は物心がついた頃には虫歯がありました。今のように虫歯についてのリテラシーもほとんどなかったはずなので、周りもきっとそんな感じだったかと思います。
たまにクラスに1人か2人くらい虫歯ゼロの子がいて、表彰されたりしていましたね。
虫歯ができたら治療して、そしてまたできたら治療。
それが普通だと思っていました。
大人になってから、歯の病気は予防することが大切だったのだと知って絶望しましたが、時間を戻せないので歯を守る行動をしてきました。禁煙もその一環だったりします。
そして今では歯科衛生士さんに褒められるまでになりました。
私のように絶望しないように、子どもには予防の大切さを継続的に教育をしていきたいと思います。
☑自分の歯が何本あるのか知っている
☑口の中がさっぱりしていることが当たり前
☑虫歯にならないためには予防が大事だと知っている
子供のときにこれだけを知っているだけで、自分のお口に興味が持てることで、その後の人生でのお口のトラブルに見舞われることが少なくなるのかなと思います。
おしまい。